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鹿島▼地震エネルギーで揺れを止める新世代制震装置を開発 

2015年08月04日

鹿島は、建物用制震ダンパーとして世界初となる振動エネルギー回生システム「VERS(Vibration Energy Recovery System)」を搭載した新世代制震オイルダンパー「HiDAX-R(Revolution)」を開発した。

本ダンパーは、自動車のブレーキ制御などで用いられているエネルギー回生システムの原理を初めて建物に応用したもので、地震による建物の振動エネルギーを一時的に補助タンクに蓄え、それをダンパーの制震効率を高めるアシスト力として利用することにより、従来型装置の限界を大幅に超えた世界最高の制震効率を達成した。風揺れから震度7の大地震までカバーするのはもちろんのこと、頻度の高い震度4~5クラスの地震や長周期地震動に特に高い効果を発揮し、一般的な制震構造と比較して揺れ幅を半減、揺れが収まるまでの時間を劇的に短縮することが可能となった。

「HiDAX-R(Revolution)」は、現在施工中の「(仮称)新日比谷プロジェクト」をはじめとして、大型超高層ビル計3件への適用が決定しており、高い耐震安全性能とともに居住性や事業継続性を重視した安心性能が求められる超高層ビルを中心に、今後積極的に適用を拡大していく予定だ。