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大成建設▼安全性に配慮した煙突解体工法を開発 

2016年06月04日

大成建設は、安全性に配慮した煙突解体工法「テコレップ・スタック」を開発し、昭和電工横浜事業所煙突解体工事への初適用により工期短縮を実証したと発表した。

これまでの煙突解体では、初めに煙突周囲全体を取り囲むように足場などを構築し、煙突解体に合せて、足場などを徐々に上部から解体する方法が実施されてきた。従来の方法では足場の組立・解体に手間がかかり、また、煙突解体に使用する資機材を人力で運搬するため、資機材が落下するリスクもあり、足場組立て作業の簡略化と、煙突解体時の安全性や作業性の向上が求められていた。

大成建設は、超高層建物の解体工法として実績のある「テコレップ・システム」の派生工法として、煙突を対象とする作業時の安全性に配慮した解体工法「テコレップ・スタック」を開発した。本工法では、解体壁面部を取り囲むように移動昇降可能な作業足場を設置し、煙突壁面を分割・切断して、煙突内部に解体した廃材を落下させて解体を行う。作業足場は、煙突側面を挟み込むように設置された2本の支柱に沿って上下に移動する。高さ約80m、下部直径約7mの煙突で、吊り上げ荷重が25tクラスのクレーンを使用した場合、従来の足場構築では組立に1か月半を要していたが、本工法では約10日程度で組立が完了するため、全体工期の短縮に貢献できる。

今後は煙突解体工事以外にも煙突、橋脚、タンクなどの外周点検や維持補修工事にも応用していく。