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プロロジス▼免震建物を特許登録、大阪の大規模物流施設などで採用 

2007年05月31日

【LNEWS(http://www.lnews.jp)】プロロジスは5月24日、同社が特許登録申請していた「免震建物」が特許登録(特許第3899354号)されたと発表した。この工法を適用して建設された複数階の大型物流施設として、「プロロジスパーク大阪」「プロロジスパーク横浜」が既に稼働しており、5月末には「プロロジスパーク大阪Ⅱ」が竣工する。
 特許登録されたのは新技術の「杭頭免震工法」で、「鋼管杭、免震装置、プレキャスト・プレストレスト・コンクリートの柱梁を圧着接合された架構による先進的工法を採用したプロロジスの免震物流施設」。
 免震装置を使うことで地震エネルギーのほとんどが吸収されるため、地震入力が4分の1から5分の1に軽減され、通常の構造に比べ、柱や梁の断面を通常より20%程度小さくすることができローコストな建設につながるという。
 通常の免震構造は、頑丈な基礎を設け、その上に免震装置を設置し、建物の構造を乗せる工法のため、非免震建物に比べると約30%程度のコスト増になっていた。
 この構造は、複数階の倉庫や物流センターといった物流施設に限定って採用できる工法だが、通常の非免震鉄骨構造の物流施設と比較しても遜色ない工事費で建設でき、阪神大震災級の地震にも建物がダメージをほとんど受けないため、施設内で働く従業員も、荷物も荷崩れなしで安全に作業を行える、と説明している。