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ヤマハ発動機▼中国・中南米に補修部品のロジスティクス拠点 

2007年09月03日

【LNEWS(http://www.lnews.jp)】ヤマハ発動機(株)は8月28日、中国上海市のヤマハ・モーター・コマーシャル・トレーディング(上海)有限公司(YMCT)に、中国国内での補修部品・用品の供給機能を持つ部品センターを設置し、9月3日から稼動開始すると発表した。
また、中南米・カリブ地域での補修部品・用品の供給拠点となる新会社を米国フロリダ州マイアミ市で稼動させる。
部品供給2拠点の設置で、静岡県袋井市で2006年5月に稼動したグローバル・パーツ・センターを中核とする全世界6極(日本・欧州・北米・アジア・中国・中南米)の部品供給体制が完成し、顧客の部品供給リードタイム短縮と全世界での連結在庫の削減が可能となる。
9月に稼動を開始する中国の部品センターは、ヤマハ製品の輸出入などを行っているYMCTから北に約30km離れた桃浦地区に床面積6000㎡の倉庫を賃借し、中国国内で製造されるヤマハ製品の補修部品、日本製ヤマハ製品の補修部品の在庫を管理、国内販路向けに出荷を行う。また、中国製ヤマハ製品の補修部品については全世界向けに出荷する。
同センターの設置により、これまで重慶建設ヤマハ有限公司、株洲建設ヤマハ有限公司など中国国内7か所の製造会社から個別に行われていた補修部品の供給業務が集約されることとなり、全世界の顧客へスムーズな供給が可能となる。
中南米・カリブ地域の部品供給拠点となる新会社は、名称が「Yamaha Motor Distribution Latin America Inc.」、資本金は200万USドル(約2.3億円)で、ヤマハ発動機が全額出資して4月に設立した。
中南米・カリブ地域の販路向けにヤマハ製品の補修部品・用品の供給を行うとともに、中南米製品の補修部品・用品を全世界向けに輸出。また、積極的な部品・用品のマーケティング活動を進め、稼動初年度である2008年には売上高50億円を目指す。
今後は、この全世界6部品統括センターによる最適な在庫配置や流通情報ネットワーク構築により、商品在庫や納期など全世界の顧客が必要とする情報をタイムリーに提供するグローバル構想が完成する。