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GLP▼神戸市西区で7.1万m2のマルチテナント型物流施設開発 

2016年07月19日

グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は7月8日、兵庫県神戸市西区の「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内で延床面積約7万1000m2のマルチテナント型の物流施設「GLP 神戸西II」を開発すると発表した。

4階建てで、10月に着工、2017年末竣工の予定で、総開発コストは約105億円。

同パーク内での開発はBTS型物流施設として満床稼働しているGLP神戸西(2015年1月竣工)に続く2棟目。

神戸市内へのアクセスが約30分とエリア配送に最適の立地のうえ、山陽自動車道神戸西IC至近で、中国・四国地方までを網羅する広域配送向け物流拠点としても活用出来る。

周辺には自動車関連などの一般機械、医薬品などの工場が多く立地し、これらの企業からのさまざまな物流ニーズが見込まれるエリア。

近隣に10か所以上の住宅団地があることから物流施設の課題とも言える労働力確保の観点からも適している。

1階、3階に高床バースを設置し、1・2階と3・4 階の2層使いを想定し設計されている。GLPの新たな取り組みとして、通常各階1.5 トンとしている積載荷重を3・4階についてはテナント企業の要望を反映し、合計3 トンを配分できるように設計し、入居テナントの物流オペレーションによってレイアウトを柔軟に設定できる仕組みを採用した。

加えて、将来の物流システム自動化に備え、自動ラック設置に伴う重荷重の対応や、コンベヤ等の搬送設備の吊荷重にも柔軟に対応出来るようになっている。

また、1 階は両面バースを備えたコアフリーの大空間を提供できるため、大型食品流通などの業種を想定しており、エレベーター、垂直搬送機は入居企業の要望に沿って設置、冷凍冷蔵向けの床加工を一部に施すほか、食品コンテナ、パレットなどの洗浄に対応出来るよう排水、排気等にも対応する予定。

立地場所は液状化が無い堅固な地盤のうえ、土砂災害・河川浸水災害・津波被害などのリスクもない立地であることから、阪神湾岸等が被災した際の災害地支援の前線基地としての機能を持たせることを予定している。

地震統合防災システムを導入することにより緊急地震速報に対応すると同時に4階の休憩室を基地として利用することを想定し、備蓄品、複合機を準備、パソコンなどの使用が出来るように無線LANネットワークの配線を設定する。

GLPの帖佐義之社長は、「GLP 神戸西IIはエリア特性と業種ごとの多様なニーズに合わせ、物流不動産を専業とするGLPが有するノウハウと経験を駆使した施設で、入居されるテナント企業がそれぞれの物流ソリューションに即したフロアプランを展開することが可能。また、阪神湾岸全体としてのBCP プランを念頭に有事の際の災害前線基地としての役割を担います。今後も入居する企業のBCP対策を含め、さまざまなニーズに応える物流オペレーションを提案して参ります」と述べている。

■ 施設概要
施設名:GLP 神戸西II
所在地:兵庫県神戸市西区見津が丘
敷地面積:約3万4000m2
延床面積:約7万1000m2
構造:鉄骨造

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