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ヤマト運輸▼Fujisawa サスティナブル・スマートタウンでエリア内物流業務開始 

2016年11月06日

ヤマト運輸は、「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン(以下、 Fujisawa SST)」に、 街全体の総合的な物流インフラとなる「Next Delivery SQUARE(以下、 ネクストデリバリースクエア)」を開業した。各宅配会社の荷物をまとめて届ける一括配送を全国で初めて戸建て住宅街で実施するとともに、2017年3月からはICTを活用した荷物の受け取りを実現するなど、Fujisawa SSTの持続可能なコミュニティ活動に貢献する。

なお同事業は10月25日、改正物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の全国初の対象として国土交通省より認定された。

ネクストデリバリースクエアは、これまで宅配事業者が個々に配達していた荷物をヤマト運輸が集約し、一括配達する拠点。2017年3月からは全ての荷物情報を一本化し、当日の配達予定情報や不在連絡を各住宅に設置されたスマートテレビで配信する。居住者は、テレビ画面から配達日時の変更や受取場所の指定ができるため、それぞれの宅配事業者に連絡して荷物を別々に受け取る手間や時間を省くことができる。

また、特選商品の取り寄せやルームクリーニングなどの生活サポートサービス、ネクストデリバリースクエアが開催するイベント情報などを紹介する特設サイトも開設する。小田原漁港とれた魚を当日中に配達する新たなサービスの提供を開始するなど、Fujisawa SSTのポータルサイトを通じて情報発信し、居住者の便利で豊かな生活を支援する。さらに、ヤマト運輸の社員がFujisawa SST周辺の幼稚園や小中学校に通う子供を対象にした交通安全教室や職業体験も実施する。

ネクストデリバリースクエアの建物は環境にも配慮し、太陽光発電やLED照明の導入、建築資材の低炭素化などを実施している。従来のヤマト運輸の集配拠点と比べ約30%のCO2削減を実現する。荷物の集配は台車や電動アシスト付き自転車で行うほか、周辺地域でも電気自動車で荷物の集配を行い、地域全体の環境負荷の低減に取り組むとしている。

今後は荷物を持ったセールスドライバーの位置確認や詳細な配達見込み時間の確認、深夜でも無人で荷物発送ができる仕組みの導入などを目指す。