物流不動産ニュース

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<日本3PL協会>3PLと物流不動産ビジネスで高収益化 

日本3PL協会は、第5期「日本3PL管理士講座」を5月31日から開講、29名の受講生に対し、物流業界で活躍中の講師陣が登壇しました。

同講座は3PL提案ができるスペシャリスト育成を目的としており、無印良品の鳩山センターの現場見学や実務演習など、実践的ノウハウを備えたもので、修了生には「3PL管理士」の資格が授与されます。

6月15日には東京・港区のメルパルク東京の講義に、イーソーコ会長の大谷巌一が今年も登壇しました。

テーマは「物流不動産」。朝一番の講義ということもあり、受講生は一様に緊張の面持ちでしたが、大谷が開口一番「倉庫会社に入社してすぐクビになりかけました」と、ユーモア混じりに話すと打ち解けた空気が流れました。

同族会社が大多数を占める物流会社の1従業員だった大谷が、なぜ物流改革を目指すようになったのか――。その背景には日本経済や物流が大きな変化を遂げようとする動きがあったことを明かしました。

「戦後レジュームからの脱却、新しい物流を構築しなくてはならない。それなのに皆さんがやっているビジネスモデルはものを運ぶ、保管するが基本となりますが、それはレッドオーシャンに過ぎない。だから私は差別化をするために、物流と不動産を有機的に結び付けた物流不動産ビジネスを創設した」
 
また、物流不動産ビジネスが普及している理由として、「世代交代」「壁の障壁」「規制緩和」「MaaS(Mobility-as-a-Service)を紹介。

「国内では140万台のトラックが青ナンバー登録しているが、MaaSのカーシェアリングを活用すれば600万台の自家用トラックも使うことができる。ドライバー不足はこれで解消できる」と大谷は期待を込めました。

物流施設のシェアリングも同様です。「3PL事業と物流不動産は親和性が高いため、高収益を得ることができる」と大谷は断言、受講生たちは目を輝かせていました。