物流不動産ニュース

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<レポート>不動産ソリューションフェアで、総研・出村、BIZ・大谷が講演 


10月16・17日の2日間、東京ビッグサイトにおいて第20回「不動産ソリューションフェア」(主催・ビル経営研究所)で、イーソーコグループの若手社長のイーソーコ総合研究所・出村亜希子と物流不動産BIZ・大谷真也が約50分間にわたり講演した。それぞれの立場から物流不動産ビジネスを、訪れた不動産関係者たちに熱くアピールした。

イーソーコ総合研究所の社長・出村は初日に登壇、「物流不動産で不動産業界のイノベーションを起こす!」を講演。「物流不動産ビジネスはオーナー様にとってのワンストップソリューション」と称し、同社の推進するLPM(ロジスティクス・プロパティマネジメント)、倉庫リノベーションの実績やレンタル倉庫に続き、建築サービス、マルチパーパス倉庫の代理店募集を開始したことを明かした。

倉庫から他用途に改修する「倉庫リノベーション」の同社実績は約3万m2。近年、「倉庫リノベーション」の問い合わせが激増するが、出村は「テナントニーズの変化、物流を取り巻く環境にも対応した」と分析する。

リノベーション事例として紹介したのは、イーソーコ本社のある第3東運ビルだ。もともと倉庫として建てられた同ビルの5・6階フロアは、アパレル倉庫の作業所となっていた。改修時に窓を設置、天井高さを活かして2フロア間で階段を設置するなど、クリエイティブな空間が出来上がった。同室には大手広告代理店がオフィスとして10年前から入居している。

また、フォークリフトが行き交う倉庫床荷重を活かした防音・防振動のバレエスタジオ、貨物用専用大型エレベータで構内物流を最適化した撮影機材倉庫兼オフィスもの事例も紹介した。

「倉庫リノベーションは倉庫の基本スペックに頼っていたため、リノベーションの工事が可能な物件は10件に1件程度。その点、倉庫の特性を活かした新たな不動産『マルチパーパス倉庫』なら、コスト、汎用性・可変性に有利で、内装を仕上げない『内装半完成』でテナント様の好みに合った壁紙にも仕上げることができます」

イーソーコ総合研究所は、マルチパーパス倉庫の代理店個別相談会を12月と2019年3月に開催する予定。最後に出村は「倉庫ドクターとしてオーナー様のお役に立ちたい」と力強く語った。

2日目は物流不動産BIZ社長の大谷真也が「物流不動産ビジネスのはじめ方/儲け方」を講演した。

大谷は外資系物流不動産ディベロッパーが日本進出してきた流れを紹介。延床面積1万坪以上の大型先進施設が東名阪を中心に開発されてきた流れを解説した。

大型先進施設の開発が進み、物流コスト削減や物流ネットワークの再構築による最適化も進み、物流不動産の需要が加速していった。大手荷主や3PL事業者は分散拠点を集約し、従来の保管型倉庫に空室が目立つようになってきた。

そこで大谷は「倉庫の数だけビジネスが生まれる」と語り、物流不動産ビジネスの持つメリットを挙げた。倉庫を基軸にした営業手法を活かすことで、不動産者が物流業に参入するメリットが多数ある。

物流不動産ビジネスの協業・開業のための「スタートアッププラン」やアマゾンに対抗するための移動式トランクルーム「TORABO」も紹介、「都心で業界最安値の6980円は、トラックと倉庫の連携できる物流不動産ビジネスだからできる価格設定です。この機会に不動産業の皆様と手を組みたい」と意欲を示した。

▲イーソーコグループのブース