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新経済成長戦略は実効してきたか − 第12回 新経済成長戦略と物流不動産

 大手上場企業の好決算が新聞を賑わしている。リストラ成果と新規事業への取り組み、アジア海外市場の爆発をうまく取り込んでの成果であろう。100年に一度の大危機を過ごして、100年に一度のチャンスと動く企業もある。

 不動産市場や金融市場は最大のチャンスとなった。3000万円の注文住宅、1室1000万円の建設費で済むビジネスホテル業界、ゼロに張り付いた ままの長期金利とサラ金の大凋落を傍目に、リース、ローン、ファンド、新たな金融商品が生まれつつある。百貨店の失敗を逆手に取った、新型通販企業や店舗 とネットを合体した新流通業。そして、国が頼りとしている新成長分野の5産業。

 「デフレで、不景気で、金がなくて、売上がなくて、ウチは厳しい・・・・。」

 言い訳はいつでもあり、やりたくない、できない理屈はなんとでも作文できる。

 新しい産業への転換が進むから雇用は増えないのだ。従来型の新卒を雇ってから教え込み、育てて外に出すような営業マン教育は不要だから、新卒はいらない。即戦力を要請する教育機関は、内定率100%なのだ。(例えば新宿コクーンビル、蒲田電子大学)

 そして、ひっそりと出番を待っている若手のベンチャー経営者。100万社の社長がこれからの日本を救うべく、着々と準備している。

いずれも新経済成長戦略に則った、産業であり、生き方であり、企業の転身振りなのだ。

 新しい作業の萌芽が確かに始まっている。太陽光パネル専用の輸送トラックも必要になるだろう。医療健康ツーリズムにも物流は欠かせない。環境クリーンエネルギー産業だって、生産活動を伴い原材料資材の物流はすでに胎動を始めている。

「だから、・・・・・今まで同じように新しい荷主がドアをノックするまで待つのだ」

こんな囁きがどこからともなく聞こえてくるなら、そのようなシナリオは絶対にあり得ない。

 自らが出てゆかねばならない、待つのではなく取りに行かねばならない。風を受けたときだけ、凌ぐことに慣れてしまったカラダを正してゆくことが必要なのだ。

 今、風は吹いていないのかも知れない。感じることもできない。目をつむり、しばしの過去を振り返るなら、これからの時代を生きる道は風を呼び込む ことが必要なのだ。自らが風を起こしてゆく気概こそが求められる。企業というチームには数十、数百の耳目があり、一人一人が情報センサーになっている。企 業トップが風を起こし、新産業への取り組みを決意すれば良いのだ。既存の荷主に紹介を求めればよいのだ、つてを探れば良いのだ。街を歩けばよいのだ。成功 率30%以上の黄金の営業トークを示そう。

『いつもありがとうございます。私どもの仕事ぶりにはご満足頂けているでしょうか。宜しければ、お客様のお取引先を、ぜひご紹介ください。新しいお 客様にも、私どもの仕事ぶりをご満足頂きたいのです。ご紹介頂けない理由が私どもにあるのなら、今日より改善をお約束させて頂きます。』

100回のローリングプレイを経て、15秒の営業トークを使わない理由はないはずだ。

(イーソーコ総合研究所・主席コンサルタント・花房陵)


国際物流総合展2021