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ヒトが育つフェアプロセス−第20回 物流不動産Bizの人材開発

<ちょっち~訳ワカメ~!>。新聞記事を女子高生の娘に尋ねた返事である。一瞬にして団らんが凍った。社会や仕事の話題は家庭ではタブーなのか、と半ば諦めたがそれで済ます訳にはいかない。誰もが結果にこだわり、答えをすぐに求めるが、そこに至るまでのプロセスも重要だ。

結果が満足で納得できても、そのプロセスに不条理や公正に欠けるなら、不信感を抱く。次への気力も失われる。逆にプロセスが公正で納得できれば、結果や答えが意に沿わなくとも受け入れるだろう。固まった会話での説明や解説に手抜きは禁物だ。

イマドキの若者は礼儀や作法に長けていて、返事は見事である。質問の意図や答えを知らずとも、立派な応対をするものであり、其の実トンチンカンな理解で作業を進めており、報告を受けて唖然とする事が珍しくない。従って再び仕事の目的や成果を繰り返して説明するハメに陥る。

こちらも聖人ではないから、繰返えされるとストレスが上がり、声高の命令口調になる。

説教、号令、介入ほど嫌われるものはなく、かくして親子は徐々に断絶に向かう。組織内部の上司と部下の関係もそっくりであり、居酒屋での話題には事欠かないのが恒例だ。

多くの組織で繰り返される悲劇ではないか。

仲良し親子は、説明、解説、理解のための支援を繰り返し、辛抱強く待たねばならない。子どもが育つとは、待つ事なのだと達観するまでは大変な星霜を経なければならない。

人が育つ会社や組織も似たようなものであり、育つ者があれば育てた経験が自信につながる。

ヒトが育つ環境には説教、号令、介入をガマンして、説明、解説、手助けを励行する必要がある。指示だけで成果を待つのではなく、進行状況を詳しく観察しながら説明を繰り返し、時には手助けを陰から支援して共に達成を喜ぶオヤゴコロを見せる事が必要だ。

そのための口癖には、

How might we?

私たちはどうあるべきか?

今何をするときか?

どの様に進めるのが良いか?

他に新たな手立てはないか?

皆で考えながらやってみよう!

 

会議や打ち合わせ、指示や指導、質問や解説、協議や相談のそれぞれにふと口に出る言葉がこうであれば美しい。常に公正明大、全員で方針をコミットメントして、必達の誓いを胸に刻む。協力と信頼の源泉が組織内部に生まれる。そうして人は育ち、幹部となり、後継者となってゆくのだ。

イーソーコ総合研究所 主席コンサルタント 花房 陵

 


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