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変わる医療健康業界 その1 − 第22回 大きく変わる業種・産業界

 円高、産業空洞、少子高齢化、成熟経済と言われ続けてもう25年。デフレ収拾の目処が立たずにあらゆる産業界が疲労しています。しかし、ここだけ は別格の様相です。ベッド不足、病院不足、超ヒット商品の連続、元気なシニアが街中に溢れかえっている様子は、<ヤング、ヤング>から<シニア、マチュ ア>という広告コピーの大改革が進行中なのです。
 需要が多くて供給が間に合わない、人出不足、設備不足、投資不足という3大成長要素ががっちり腰を据えて、新規産業を待ち受けているのです。ヤングヤン グのファッションは、イオングループのシニア向け衣料品のコーナーがどんどん拡大していることに気づいているでしょうか。
 ヤングヤングの卒業旅行、新婚旅行のマーケットの数倍の規模で、グルメバスツアー、高級客船アジア一周、ハワイツアーが即日完売の札止めになっていることに気づいたでしょうか。
 社会保障費が毎年100兆円もの規模で爆発している、国家の財政難は逆に言えば、100兆円市場が生まれていることに気づいたでしょうか。

 無駄遣いをするヤングヤングから、しっかり蓄えたシニアマチュア世代が欲しいモノを提供する、モノからサービスへの転換に乗り遅れてはいけないの です。少子高齢化によって、マーケットが縮小したと考えるのでは、事実を見逃しています。100万人規模で労働人口が減っても、単身世帯(若年、老年)が 爆発的に増加傾向にあり、ホーム産業が好況ですし、元気なシニアは街にあふれています。シニアの遊び方、楽しみ方、お金の使い方をきちんとビジネスに組み 立てたものが勝者なのです。
 観光産業は成功しています。健康産業はかつてから「やせるぼけないきれいになる」商品を連続投入で、ネット通販も含めて連戦連勝です。
 美容整形は陰のマーケットから、ハレのおしゃれ産業に転換できています。健康診断に利用する超高額高級診断装置は、アジアの富裕層を取り込んでメディカルツアーとして、国際空港からシャトルバスを運航するまでになりました。
 
 流れに乗るとは、この産業のことを指しているのです。増えているものをネガティブに捉えるのではなく、新しい波として乗り越えてゆく術を磨かなくてはなりません。健康産業やおしゃれ産業が、顧客層の転換によってイメージや機能が変わるのは当然です。
 これからも労働人口、無駄遣い人口は急激に減少してゆきます。高級レストランはディナーではなく、ランチで勝負しなくてはなりません。
 情報産業はシニアグラスがなくても読みやすい、分かりやすいニュース提供に編集方針を変えなければなりません。新聞が活字の大きさを変えていますが、そ んなレベルでは絶対に足りないのです。まだまだ、改良の余地、改善やヒットの可能性が眠っているのが、少子高齢化社会への挑戦なのです。

(花房 陵 イーソーコ総合研究所主席コンサルタント)


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