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株式会社しるべ 佐々木英雄 代表取締役-挑戦者に聞く 第1回(後編) 

【対談】人財が日本の未来を創る

株式会社しるべ代表取締役 佐々木英雄
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株式会社イーソーコドットコム代表取締役 早﨑幸太郎

 しるべ対談7-2

 

前編の続き)

 

まず自分がやる。その姿勢を見せる。

 

佐々木:早﨑さんが後進を育成していくうえで大切にしていることはありますか。 

早﨑:自分が突っ走って背中を見せる、ということでしょうか。現状では80%でも、いずれ120%までは持っていく覚悟でやる。そのために真剣に考える。やらない理由ではなく、常にどうしたら出来る(やれる方法)かを考えるということです。イーソーコグループに入ってからですが、プロとアマの違いはリカバリーする能力だと教えられました。そのために自己を磨くのがプロだとすれば、常に全力であたることこそその近道なのではないでしょうか。失敗経験は苦い経験ですが、必ず自分のスキルと自信に繋がるので。 

佐々木:私たちが大事にしているのも、スキルではなくて考え方です。一番大切なのが、あきらめないということ。これは人材教育に携わるようになったあとに気づいたのですが、はじめに「自分にはできない」という意識を持ってしまうと、失敗したときに「やっぱりできなかった」という意識が生まれ、そこから改善策を考えようとしなくなります。可能性をあきらめなければ、問題が起きても対処するために努力する気持ちになります。早﨑さんのいうリカバリー能力にも通じるところがありそうです。私自身でいえば、目の前にいる学生のことをあきらめないことです。私自身の経験からですが、自分を信じてくれる人の存在は、後々まで財産になるんです。目の前の学生にとって、私自信が「自分を受け入れてくれる人」になることです。 
しるべ対談5-2

 

 

 

「セールス」がわかれば社会がわかる

 

早﨑:景気も回復してきて就職状況も良くなってきていますが、こういう状況ではどのような人材を企業に送れるかが重要になってきます。しるべさんで育った人材の、最も大きな売りはどこにあるとお考えですか。

佐々木:私は実践において、セールスを一番の柱においています。セールスは単なる物売りではなく、相手が求めているものを的確に把握してそれを提供することだと考えているからです。セールスを身につければ、相手を満足させるためにはどうすればいいのかを自発的に考えるようになります。指示をださなくても自分でどんどんやっていく。しるべで育っていく人材はそういう人材です。やったことがないからできない、ではなくて、できるためにはどうしたらいいか。そういう考え方ができる人材です。さらにいえば、そういう考え方を身につけた人が大人になって子供をもったとき、どういうやり方、どういう考え方があるのかを子供に教えることができます。そういう子供が増えれば、社会も自然と良くなっていくだろうと考えています。 

早﨑:単なる人材育成ではなく、その先には社会という大きな目標があるのですね。確かに、問題に対処するための考え方をしっかり持っていれば、業界を問わず活躍できる人材になりそうですね。具体的な目標などはありますか。 

佐々木:まず「やる!」と決める。そしてそのために常に「どうすればいいのか」を考えて、自ら行動することで「やればできる」と考えることができる。そんな人が大多数になれば、世の中はハッピーになっているだろうと思っています。それが私の考える理想の世の中の姿ですが、しかし私の代では無理でしょう。例えば今、関東には1学年あたり30万~40万人の学生がいますが、しるべで育てているのは、その中のわずか10人から20人です。2018年までには、関東40万人のうち1%、4000人ほどを輩出したいという目標をたてています。2020年の東京オリンピックの前後には、おそらく日本の就業状況は大きく変わります。その波を乗り越えていくためには、2018年までにその変化に耐えられるだけのベースを造っておくことだと考えています。なかでもターゲットにしているのは自分から行動できている学生ではなくて、自分から行動できない子たち。ここにきっかけを与えることができるか否かが日本の未来にもかかわってくると考えています。今の人材会社は「自ら行動できる学生」に目が向いています。そこに、しるべの強みがあります。

しるべ対談2-2

 

▼対談の様子(動画:31秒)