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生活用品製造のアイリスオーヤマ▼自動ロボット170台導入しリードタイムを短縮 

2009年09月03日

 【LNEWS(http://www.lnews.jp)】ペット用品、園芸用品から防犯用品まで扱う生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」(本社=仙台市青葉区)は、競争力強化と品質向上を目的としてプラスチック製品を射出成形する電動射出成形機52台と自動ロボット170台の設備投資を行い、国内外のグループ工場に配備し、今年10月からの本格稼動を予定している。
 最新の射出成形機は従来の成形機と比べ使用エネルギーが約50%削減できるとともに、生産サイクルを2~3割短縮することが可能なため、生産効率改善に効果を発揮し、軽量で品質の高い製品を安定生産できることからロスや不良品の発生率が少なくなる。
 自動ロボットはプラスチックの射出成形は製品の取り出し用にロボットを1台設置しているが、今後は1台の成形機に対して2~3台を設置し、組み立てを含む工程を全てロボットで行なう無人成形を実現する。
 プラスチック製品の約8割は人の手による組み立てや部品組み付けが必要だが、成形の無人化を図ることで作業員1人が担当する成形機を2~3台から5~6台へ増やすことができ、生産コストの低減を実現する。
 ロボット導入による国内工場の生産効率改善に伴い、中国・大連工場で生産していた製品の一部を国内生産にシフトし、中国から日本国内各工場への入荷までに約2週間かかっていたリードタイムを短縮させることにより、市場での競争力が強化され、ジャストインタイムの生産体制が国内在庫の削減を実現する。
 なお、日本国内に生産を移管する一方で、大連工場は中国国内での販売増に備えた生産体制を強化する。