【LNEWS(http://www.lnews.jp）】住生活グループは12月14日、自社で29.9％の株式を保有するサンウエーブ工業を株式交換で完全子会社化すると発表した、
　2010年4月1日に実施し、これによりサンウエーブ工業は3月29日に上場廃止となる。また住生活グループは、サンウエーブ工業の主要株主、日新製鋼に住生活グループが保有するサンウエーブの普通株式の20％相当を株式交換後に日新製鋼に譲渡することを決め、日新製鋼と株式譲渡契約を締結した。
　住生活グループとサンウエーブ工業は、今年6月に業務資本提携契約を締結。住生活グループがサンウエーブ工業の第三者割当増資等を引き受けていた。しかし、新設住宅の着工やリフォーム市場が低迷し、サンウエーブ工業の事業環境が悪化。住生活グループはより踏み込んだ提携強化が必要と判断した。
　このため今後の対応策を住生活グループ、サンウエーブ工業、住生活グループの事業会社INAXの3社で検討した結果、サンウエーブ工業が住生活グループとの戦略を共有し、機動的な経営判断を行える経営体制を構築することが必要と結論され、今回の子会社化に至った。
　子会社化後は、INAXとサンウエーブ工業の提携強化を図る。両社は6月の業務資本提携で目指した商品開発、資材調達、物流など各方面で協力し、協同化することで水周り事業の強化と住生活グループ全体の企業価値の向上を図る。また、両社の販売分野での協業も検討することも考慮中としている。