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佐川グローバル▼人工関節、骨接合材料の医療分野で総合物流事業に着手 

2009年12月28日

 【LNEWS(http://www.lnews.jp)】佐川グローバルロジスティクス、メディトラック、エムネクストは、人工関節、骨接合材料などの整形インプラント業界向けに総合物流事業を提供する業務提携を結び、来春から本格サービス開始する。
 今回の業務提携により、インプラント業界に対する総合的な物流業務の受託を可能とすることで、新たな付加価値の創造と、医療機器業界への物流サービスを広く提供していく。
 佐川グローバルロジスティクスでは、医療業界において洗浄ガイドラインを持ち、日本全国をカバーする洗浄メンテナンスセンターを展開するメディトラックと、電子タグ/2次元シンボル技術の専門企業であるエムネクストと検討を重ねた結果、3社の得意分野を連携することによりインプラント業界への課題に対しトータルソリューションを提供することが可能と判断し、このたびの業務提携に至った。
 整形インプラントは、何らかの疾患により、正常な機能を失った関節を機能的に回復するための人工関節、病気や事故で変性・損傷した脊椎の治療に用いる脊髄固定器具と骨折治療のための骨接合材料などの整形外科手術で体内に埋め込む製品の総称。
 インプラント業界では製品と貸出医療器械の物流・管理面で、貸出医療器械の金属劣化、血液などの付着による医療事故の予防策として、「目視での検品で効率化が図れない」、製品の償還価格引き下げによりプロフィットが減少しているため「オペレーションの効率化とコスト削減を図りたいものの包括的にアウトソーシングする先が無い」といった課題があった。
 業務提携の合意によって、洗浄・メンテナンス・保管などの設備、倉庫内管理システム(WMS)、トレースシステム、履歴管理システムに係わるハード・ソフトと開発・導入・運用の投資を行う。
 併せて、貸出医療器械、インプラント製品への2次元シンボルの刻印、貸出医療器械のコンテナーへの電子タグ取り付けと2次元シンボルの刻印と電子タグを活用したトレースシステム及び履歴管理システムのデータの一元管理を行う。
 なお、物流施設内の受注・入荷・入庫・検品・洗浄・刻印・保管・補充・出荷の各作業と、それらに付随業務に対する業務を提供する。
 インプラントメーカーのメリットとして、洗浄などの作業費を固定コストから変動費化出来るとともに、電子タグ/2次元シンボルの活用による管理精度の向上と法令化への早期対応でき、貸出医療器械の回転率をあげることで、適正数量にする事が可能となる。
 代理店側は、営業員がセールスに専念する事が可能となり、シェアーの拡大が見込める。
 病院側では、より安全な貸出医療器械を使用する事が可能になり、手術中のトラブル軽減と医療事故の防止ができ、洗浄履歴の提供により、院内での洗浄の必要性や洗浄方法が決められる。