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昭和電工▼福島県に液化アンモニアの物流基地を竣工 

2010年04月01日

 昭和電工(高橋恭平社長)は、火力発電所の排煙浄化などで使用される液化アンモニアの物流基地の建設を2009年より福島県新地町の相馬港において進めてきたが3月末に竣工した。
 同社の物流基地は、100%子会社であるアンモニア販売の丸昭興業(本社=福島県新地町)が所有し運営する。
 昭和電工は、川崎事業所(川崎市)において製造した液化アンモニア「エコアン」を、これまでは、内陸に立地する丸昭興業の既設物流基地(宮城県岩沼市)を使用して東北圏の配送を行ってきた。今回、船舶輸送が可能な臨海部に立地する新物流基地が完成したことから、輸送効率とサービスレベルの向上を実現させる。また今回の完成にあわせて、丸昭興業は本社機能を新物流基地に移転した。
同基地で扱う「エコアン」は使用済みプラスチックを原料として製造する。大手電力会社よりグリーン調達品としての認定を受け、火力発電所等の排煙に含まれる窒素酸化物の除去に使用されている。このほか、ナイロンやアクリロニトリル等の合成繊維製造、自動車・建機部品の金属表面処理など一般工業用途をはじめ肥料用途などに幅広く使用されている。
 物流基地の概要は次のとおり。
<新物流基地>
所在地:福島県新地町今泉字新港2
    (相馬港5号埠頭福島県分譲地内)
敷地面積:約1万㎡
取り扱い品目:液化アンモニア
         アンモニア水