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関西国際航空▼空港内に医薬品専用共同定温庫を整備へ 

2010年04月18日

 関西国際空港は今年9月より、日本では初となる、空港内の医薬品専用共同定温庫を整備することをあきらかにした。運用会社は同空港のグランドハンドリング業務・機体清掃を行うキャセイ関西ターミナルサービス。需要の高い医薬品輸送に注力した物流戦略を行うことで、同空港の建て直しをめざしていく。
 近年、医薬品貿易は日本メーカーの海外進出、外国メーカーの日本への生産拠点展開等によって、航空物流の中でも大きなシェアを占めるようになってきた。特に関西圏は関連生産拠点や研究開発拠点が集積しており、関空の医薬品輸入額は開港以来過去最高の4,281億円(2009年)で輸入額全体の18.3%を占めている。
 医薬品は航空輸送のスピード・信頼性とともに、特に温度管理を厳密に徹底した輸送が求められており、世界的にも「コールドチェーン輸送」・「クールチェーン輸送」の取り組みや輸送方法の開発競争が盛んになっている。関空では、このような業界のニーズに先駆けて戦略的に対応するために、日本の空港内では初となる「医薬品専用共同定温庫の整備」をはじめとする、「医薬品輸送のオンリーワン空港」を目指した本格的な取組みを開始することとなった。
 医薬品専用共同定温庫の特徴は次のとおり。
<医薬品専用共同定温庫>
床面積:750㎡
管理温度帯:20℃約650㎡
        5℃ 約100㎡
取扱最大容量:約800トン/月
運用開始時期:9月30日