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近物レックス▼「攻め」の姿勢に転換、「支社制」を導入 

2010年04月18日

  【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】近物レックスが「攻め」の姿勢に転換する。これまで全国に14あった「地区部制」を大幅に変更し、5つの「支社制」を導入。より顧客に近い場所でスピーディな意思決定ができるよう、各支社長に権限を委譲した。
 輸送品質を高めながら、きめ細やかなサービスの提供を目指し、これまで各支店の管理職が兼任していた営業担当は各拠点に専任者を配置、2010年度末までに全国で66人体制とする。
 組織変更で、東北から関西まで5つの支社が2ー5の主管支店を傘下に置き、さらに22の主管支店が全国に102ある店所を統括する。
 支社制導入には「効率化」という目的もある。小中章義社長は「組織を大きくくくることで、将来的には同じスタッフが複数の店所で経理などの業務を行うことができるようにしたい」としている。
 営業面では、増員した営業専任者が提案営業を強化。10年度下期までにインセンティブを導入するほか、店所から15キロ圏内の企業をリストアップ、計画的な営業活動を行い、売り上げ拡大を狙う。親会社であるハマキョウレックスとの取引拡大も図る。月間取引額を早期に1億円へ引き上げるほか、近物レックスの施設を利用した案件をハマキョウと共同で提案していく。
 品質面では、商品事故が多かった顧客をピックアップしたうえで対策を立案し、事故減少を図る。また、異常を見逃さないための「手渡し確認票付き送り状」を9月末までに全ての顧客に導入する。
 同社の月別積み合わせ収入(既存店)は、09年12月を境に前年同月の実績を上回る水準が続いている。10年度は12月に08年の実績も超える計画。
 同社の09年3月期の連結業績は売上高406億4900万円、経常損失4億5071万円、純損失5億4428万円だった。しかし09年10ー12月期は1億6006万円の経常黒字に転換しており、業績が回復基調にある。
http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-4999.php