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旭硝子▼スマートフォン向け強化ガラスを供給拡大 

2011年02月15日

 旭硝子(東京・千代田区、以下AGC)は、モバイル端末などの電子機器用カバーガラスの世界規模での需要増に対応すべく、薬品を用いて表層を強くする化学強化用特殊ガラスを製造する電子用フロート窯を新設する。
 投資費用は約200億円で場所は兵庫県高砂市にあるAGC高砂工場。敷地面積と延床面積はそれぞれ、34014㎡と24300㎡だ。
 現在、モバイル端末の市場は急拡大しており、スマートフォンは年率約4割、タブレットPCは約9割の拡大が見込まれている。いずれもタッチパネル搭載型が主流で、その表面を保護するカバー材として、傷や衝撃に強い化学強化ガラスに対するニーズが高まっている。
  これを受けAGCは、強度と耐傷性に優れた化学強化用特殊ガラス「Dragontrail」を新たに開発。1月より販売を開始したが、拡大を続ける需要に対応するために供給体制の強化を決めた。新窯の稼動開始は2011年下期となるもよう。