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ヤマト運輸と京福電鉄▼路面電車で宅急便輸送 

2011年06月02日

【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/
 ヤマト運輸と京福電気鉄道(京都市中京区)は18日から、京都市嵐山周辺のCO2削減をテーマに路面電車を活用した宅急便の輸送を開始した。
 いままでは同市久世郡久御山町にある物流ターミナルから嵐山担当営業所へ大型トラックで宅急便を輸送し、そこから2tトラックなどに積み替えて配達していた。今回の取り組みでは、西院車庫から嵐電の車両を1台貸し切り、台車ごと電車に積み込み、駅でセールスドライバーが台車をそのまま電動自転車に積み込んで配達する。
 ヤマト運輸の山内雅喜社長は「環境、地域、お客様の三つに優しい事業展開をめざしている。CO2を出さず、クルマが走らないので地域にも優しい。お客様と同じ目線になることができ、お客様に一番愛される企業をめざす」と説明。「ほかの地域での導入は具体化されていないが、地域に合った色やデザインを考えていきたい」という。路面電車は1日1運行で、嵐山の輸送をすべてカバーする。
 京福電鉄の西田寛社長は「このような取り組みができるのは、我が社にとっても誇り。荷物量が増えるようであれば、どんどん車両数の増加に対応していきたい」とあいさつ。京都市交通政策監の水田雅博氏は「安心、安全の町づくりにつながっていく。京都市も歩く町をめざしており、温もりのある町づくりに結びついていくものと期待している」とコメントした。
2011年5月30日