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富士フイルム▼九州に大型投資で生産増強 

2011年06月13日

 富士フイルム(東京・港区)は、熊本県菊池郡にある、フラットパネルディスプレイ材料の主要生産拠点である富士フイルム九州に「超広幅フジタック」の製造ラインを新設する。約160億円もの大型投資となるもよう。
 建設するのは富士フイルム九州の第4工場第8ラインで、17台目のフジタック製造ラインとなる。稼働予定は2012年12月だ。
 新工場では「VA用フィルム」を生産する。これは「超広幅フジタック」の中でも大型液晶テレビの表示方式の1つである「VAモード」に使用され、液晶テレビの視野角の拡大やコントラストの向上に寄与する。最大2300mmの「超広幅VA用フィルム」の生産が可能で、40インチ以上の大型液晶テレビの生産性向上につながる。
 新興国においても急速に需要が拡大する液晶テレビの中で、40インチ以上の大型液晶テレビの世界出荷台数は、年率30%以上のペースで増加。それを背景に、富士フィルムではVA用フィルムの注文が急拡大しており、12年度に供給量を現在の2倍にすることを計画している。
 すでに4月に「超広幅VA用フィルム」の新工場を稼動させ、生産能力を増強したが、拡大する市場のニーズに対応するために2台目の「超広幅VA用フィルム」のラインを新設することにした。