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日本電気と明治ロジテック▼新物流システム構築 

2011年07月19日

 日本電気(NEC)と明治ロジテック(東京都文京区、陣谷義直社長)は5日、鮮度管理が重要な乳製品にかかる「新物流システム」を構築し、5月から稼働させた、と発表した。庫内作業の生産性を20%向上、センター運営コスト25%削減、誤出荷ゼロを目指すとともに、トレーサビリティーの強化や食の安心・安全を実現するのが狙いだ。
 明治ロジテックは乳製品を中心に食品全般の倉庫管理・物流業務を手掛ける。アイテム数は全国で8000種に上り、商品、出荷先ごとに賞味期限・製造日などを管理し、商品ロットを顧客ごとに統一するなど、綿密な管理や作業が要求される。ただ、従来は情報管理や出荷コントロールを人手で行い、効率化や作業ミス撲滅が課題となっていた。
 新システムは、NECの物流センター向けパッケージソフト「エクスプランナー エルジー」を活用し、ピッキング・検品・出庫などの作業進ちょく・荷動き状況をリアルタイムに見える化。KPI指標(重要業績評価指標)に基づき、物流品質と生産性向上を実現。顧客の要求に合わせた賞味期限の商品ロット抽出、ロット逆転防止、統一ロット出荷を自動化する。
 温度・期限もシステムでチェックし、顧客からの問い合わせに迅速に回答するため、リアルタイムな在庫管理とロットベースのトレーサビリティーを構築。当日の作業計画が、センター内のエリア単位でシステムにより作成されるため、計画と作業実績に基づいてフロアの照明・冷暖房を消すことが可能で、節電対策にも貢献できる。