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新運賃▼燃料代と高速料金を荷主負担に 

2011年09月15日

 【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/
 いくらかの誤差があるとしても、インタンクでリッター100円弱、スタンド買いで同107円前後というのが8月時点(7月分)における軽油価格の主流だろう。高止まりを続ける燃料事情に加えて高速道路料金も先行きが見えにくいなかで、トラック事業のコスト計算も難しい。「なぜ倒産しないのか。みんな、よくやったものだ」と不思議がる声も聞かれる。
 一方、「(運送会社の)努力で解決できない部分を運送会社に押し付けるというのはオカシイ話。そう思っていたから荷主に相談した」と広島市内の運送会社社長。以前から考えていた「運賃」のスタイルが過日、ようやく日の目を見たというのだ。「『相談するのはタダ』とダメ元で持ち掛けてみた」。
 新しい「運賃」は従来に比べて大幅に減少し、同社の売り上げもダウンする格好。ただ、「それまでは運賃に含まれていた燃料代と高速料金が切り離され、いずれも荷主側の負担になった意味は大きい。軽油も高速道路も荷主のカードで使い、請求は荷主に回る」と社長。信頼関係による新しい取り組みとして、現時点では燃料や高速代の「証拠」の提出は求められていないというが、「適正な使用と、先方のコスト軽減化にも努めているムードが示せるようにドライバーらに注意している」と話す。