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山九▼福岡の人工島に物流センター 

2012年08月01日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 山九(本社・東京、中村公一社長)は、福岡市東区の人工島「アイランドシティ」に、輸出入コンテナ貨物の保管などを目的とした物流センター「山九アイランドシティセンター(仮称)」の建設を計画している。7月9日には、アイランドシティ内の港湾関連用地売買に関する仮契約を福岡市と締結。平成26年4月の操業開始を予定する。
 広域化する顧客のニーズに対応するため、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)ネットワーク機能の強化を目指す。山九は20年からアイランドシティに近接する地域で福岡物流センターを運営している。山九アイランドシティセンターに福岡地区の輸出入コンテナ貨物を集約することで、福岡物流センターと合わせDC(保管型物流センター)機能の拡充を図る。
 取得した土地は、福岡市が5月8日から6月18日まで分譲公募していたもので、購入面積は約2万3140平方メートル。分譲価格は約22億4226万6000円(1平方メートル当たり9万6900円)。建築される物流センターは4245平方メートルとなる予定。アイランドシティのコンテナヤードの直近に位置し、輸出入貨物の取り扱いに適している。
国際物流拠点目指す地域に
 アイランドシティ内の国際コンテナターミナルは水深14~15メートルの連続バースを備え、博多港全体の国際海上コンテナ貨物量、約85万TEU(20フィートコンテナ換算、23年時)の半数強を取り扱う。国際競争力のある物流拠点の形成を目指し、アジアのゲートウェー(玄関口)として開発が進む成長著しい地区。
 博多港は、23年11月に国交省より「日本海側拠点港」に選定、12月には国の新成長戦略に掲げる総合特区制度「グリーンアジア国際戦略総合特区」に指定されるなど注目を増している。(松井 悠)