物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
最新ニュース・情報を発信しています。

  • メール会員情報変更
  • メールマガジンバックナンバー
  • ニュースメール配信登録

GLP、三井不動産▼市川市に12万平米の物流拠点着工 

2012年12月19日

 【LNEWS(http://www.lnews.jp)】
 GLプロパティーズと三井不動産は12月13日、千葉県市川市に開発中の大型マルチテナント型物流施設の名称をGLP・MFLP市川塩浜に決定し、安全祈願祭を実施した。
 施設規模は、延床面積約121,000㎡、5階建てで、12月5日に着工し、2013年12月竣工の計画。総事業費は200億円。
 両社が共同出資する特定目的会社が開発しているもので、楽天が1・2階フロア約42,000㎡の賃貸借契約を締結し、楽天市場の店舗に対する物流業務の代行を行う。
 三井不動産では、4月に物流施設事業部を新設し、本格的な物流施設開発として第1号の物件で、用地を取得していた。
 3階と4階の各フロアの倉庫とバースの面積は1万9476㎡、5階は1万8820㎡。3~5階の事務所面積は各階とも558㎡となっている。
 GLプロパティーズの帖佐義之社長は「着工前に、楽天の入居で全体の4割の利用が決まった。Eコマース、通販など首都圏の消費市場への利便性の高い立地に、災害時対策を積極的導入し、高品質な施設を提供するので、竣工までには全て入居者が決まるようにしたい」と、抱負を語った。
 施設面では、大地震においても機能を発揮する免震構造の採用、高潮、津波等の水害への対応として、バース床レベルと1階フロアレベルを大幅にかさ上げしている。
 井水設備の採用により、断水・停電時においてもトイレの利用が可能。バックアップ電源設備の採用により、停電時においても、防災センター、事務所エリアの照明・コンセント利用が可能となり、全館セキュリティー機能を確保した。
 非常時の通信手段として防災センターに衛星携帯電話を設置し、CASBEE A認証を取得を予定している。
 建設工事の合理化と長寿命化により通常倉庫の耐用年数が50年だが、新施設では100年が可能となり、ライフサイクルCO2を年間で約12%削減する。
■GLP・MFLP市川塩浜の概要
所在地:千葉県市川市塩浜1-6-2、3
敷地面積:52,921㎡
延床面積:約121,000㎡
構造:地上5階建て
用途:マルチテナント型