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第一貨物▼大宮支店がオープン 

2012年12月19日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 第一貨物(本社・山形市、武藤幸規社長)は3日、さいたま市に大宮支店を稼働させた。岩槻と足立の2支店を統合。一時保管機能を備えた延べ床面積3万平方メートルの大型施設は、同社が首都圏で進める特積み拠点構想の中で「東北の玄関口」(安達英雄常務)の位置づけを持つことになる。
 所在地はさいたま市岩槻区長宮上谷中777ノ1。敷地面積約2万2600平方メートル。鉄骨造り4階建て、延べ床面積約2万9700平方メートル。1階が特積みターミナル、2階は事務所・休憩所、3~4階は一時保管施設とし、3階部分は3PL(サードパーティー・ロジスティクス)事業の大口顧客の専用施設とした。
施設面積10倍効率化を図る
 旧施設に比べ、敷地は3.6倍、延べ床は10倍になる。積載荷重4トンの荷役用昇降機(守谷輸送機工業製)5基を設置。国道16号にほぼ面し、東北道岩槻インターチェンジにも近い。
 大宮支店は、岩槻支店(さいたま市)の老朽化と狭あい化に対応。足立トラックターミナル(東京・足立区)内にあった足立支店の統合をはじめ周辺の特積みネットワークの再編を図った。
 自社による集配エリアをさいたま市の中央区・桜区に拡大。また八潮、栗橋、板橋、東京の近隣4支店の集配エリアを見直して、1店所で積み1店所で降ろす「直行便」を増やすことで、効率化とリードタイムの短縮につなげる。稼働するトラックは2トン車14台、4トン車43台、7トン車3台、大型車3台。
首都圏ハブ&スポーク構想
 第一貨物は首都圏で、東京支店(東京・江東区)をハブ、厚木(神奈川県愛川町)、入間(埼玉県入間市)、今回の大宮、さらに来年稼働させるもう1つの拠点をスポークとする〝ハブ・アンド・スポーク〟構想を「計画から3年、足掛け5年近くかけて進めてきた」(安達常務)。大宮支店開設はその地理的な戦略の一環でもある。
 首都圏をぐるりと囲む国道16号と平成26年度開通予定の圏央道沿線に、大型拠点を開設。首都圏によりきめ細かいネットワークと、東北―首都圏―中京―関西を結ぶ幹線ネットワークの構築を目指す。
 1階部分は、約4分の1を久留米運送(本社・福岡県久留米市、二又茂明社長)が来年4月から使用する。(矢田 健一郎)