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ニチレイ▼来秋、大阪に新拠点、4万トン規模の冷蔵冷凍倉庫 

2013年02月19日

 ニチレイ(本社・東京、村井利彰社長)は来秋、大阪の南港エリアに冷蔵冷凍倉庫を新設する。収容能力は約4万トン。旺盛な需要を背景にした東京・大阪圏の冷蔵冷凍倉庫のスペース不足に対応する。拠点新設で競合他社に先んじた積極的な集荷を進める。
 20億円を掛け、すでに南港エリアの土地約2万3500平方メートルを取得。ここに5階建ての施設を建設する。施設の詳細は未定だが、収容能力4万トンクラスは首都圏最大級の東扇島物流センター(川崎市)とほぼ同等。新拠点が加わることで、関西地区における同社の収容能力は約26万トンに拡大する。
東京・大阪のスペース拡大
 ニチレイは東京・大阪圏のスペース不足への対応を強化している。ことしの夏には東扇島物流センターの隣接地に第2センターを稼働させ、収容能力を倍増する。川崎港コンテナターミナルに至近の立地や流通加工機能を生かし、「戦略的に集荷を進めている」(同社)。
 ニチレイグループの冷蔵冷凍倉庫の平均総合在庫率(昨年4~12月)は37.7%。「在庫率が4割に近いと、ほぼ満杯のイメージ」(同社)。スペース不足とともに、入りきらなかった貨物を他社倉庫に保管することによるコストアップも課題だった。(藤本 裕子)