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センコー中期計画▼4年後、倉庫面積1.4倍の300万平米に 

2013年05月16日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 センコー(本社・大阪市、福田泰久社長)は今期から始まる、4年後の創業100周年に向けた中期経営計画を公表。国内では倉庫を大幅増床。国際もアジアを軸に加速させ、平成29年3月期売上高4000億円(25年3月期比36.3%増)、営業利益150億円(同51.4%増)を目指す。
設備投資額は1000億円
 中期計画の主な方針は(1)物流センター(2)商流・貿易機能(3)国際物流の収益力――の強化。センコーは「圧倒的」(福田社長)な国内拠点の増強策と、アジアをはじめ成長が見込める海外への積極展開で、持続的な成長を目指す。
 4年間の設備投資額は約1000億円。国内では災害対応などで製造・在庫拠点を分散、集約化させたい顧客ニーズに応え、倉庫を大幅増強。現在の総保管面積220万平方メートルの約1.4倍となる300万平方メートルに増やす。
国際売り上げ全体の1割に
 国際はアジアを軸に推進。25年3月期売上高は前期比3倍近い約170億円に成長。中計総売上目標4000億円の1割を占める事業に育てる。
 一方、「(アジアでの事業は)現時点で赤字」(福田社長)。改善に向け収益性も重視する。現地従業員の積極採用による人件費削減や、現地企業との取引増加で倉庫の稼働率向上などに取り組む。
 商事・貿易は引き続き拡大を目指す。また、包装資材など物流関連の〝ものづくり〝にも挑戦。29年3月期売上高は25年3月期(約10億円)の10倍となる100億円を目指す。
 25年3月期業績は、売上高2935億円(24年3月期比8.6%増)、営業利益は99億円(同19.8%増)と、10期連続の増収増益を達成。今期は売上高3100億円(25年3月期比5.6%増)、営業利益110億円(同11.0%増)を見込む。(丸山 隆彦)