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三菱化学物流▼国際一貫輸送を推進 豊富なインフラ活用 

2013年09月03日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 三菱化学物流(本社・東京、石川甚秀社長)は、海外事業拡大策の一環として、化学品の国際一貫輸送の展開を進める。
  
他にない強み存分に発揮へ
 「化学品物流を専門とし、多様なインフラを持ち、必要なサービスを一括で提供できる事業者は他にほとんどない」(三菱化学物流)。同社は、国内外の物流拠点・輸送網、油槽所、内航・外航海運用船舶、ISOコンテナ、通関業務機能など、豊富なインフラ・機能を持つ。これらを大きな強みとして社内各部署の連携強化を図り、業務拡大につなげていく考え。
 既存インフラも充実する。昨年1隻、ことし2隻の輸送船舶を更新したほか、油槽所のタンク素材更新、ISOコンテナ導入増も進行中だ。
グループ内外の業務着実に
 ことしスタートした3カ年中期経営計画では、海外事業の売上比率を現在の15~16%から20%へ引き上げる目標を掲げる。達成に向け、国外進出が加速するグループ会社の海外製造拠点での物流業務獲得も着々と進めている。樹脂・プラスチックなどの製造に加え、食品、薬品といった多様な分野に対象を広げる。
 グループ会社の業務拡大は、国内でも進める戦略の1つ。グループ内の連携を強化し、業務・コストの効率化を進めるため、「物流事業者の立場から各社の〝壁〟を突き破る、起爆剤の役割も果たしていきたい」(同)。
 連携強化と同時に、グループ外の荷主の業務獲得も〝両輪〟として進める。「培ったノウハウ・サービス水準が一般荷主にも広く通用することを示し、グループ内外に貢献するサイクルをつくる」(同)。(村山 みのり)