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三井倉庫▼メキシコで陸上輸送、自動車物流を拡大 

2013年09月03日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 三井倉庫(本社・東京、藤岡圭社長)は10月から、米国・ロサンゼルス発メキシコ・バヒオ地区向けの混載定期便「バヒオ・エクスプレス」を開始する。自動車産業が集まるメキシコで本格的なサービスは初。日本やアジアからの海上輸送と組み合わせることで、自動車物流の拡大を図る。 
 同サービスはロサンゼルスに海上輸送された混載貨物を、メキシコの都市イラプアトまでトレーラー輸送するもの。
 ロサンゼルス港に到着した貨物を、三井倉庫の物流センターに集積。その後、提携する現地物流会社「CMI」が米国、メキシコの国境にあるティファナから、ノンストップ2日間でバヒオ地区に輸送する。
ロス港の利用が特長に
 10月のサービス開始時は週1便運行する。例えば、金曜日の午後にティファナを出た貨物は翌週月曜日にイラプアトに到着。顧客はリードタイムを計算しやすい。貨物の位置情報も提供する。
 メキシコのマンザニーロ港ではなく、各国からの海上混載貨物が集まるロサンゼルス港に荷揚げするのも特徴。三井倉庫は日本、アジア発ロサンゼルス向けの海上輸送を展開しており、新サービスと接続することで、メキシコまでの円滑な一貫輸送が可能になる。マンザニーロ港よりも貨物搬入、通関手続きが迅速といったメリットも。
 GDP(国民総生産)が年4%のペースで成長するメキシコは米国勢に加え、日産、ホンダなどの日系自動車メーカーも相次いで進出。特にイラプアトを中心とする中央高原のバヒオ地区は、自動車関連メーカーが急速に増えている。
 三井倉庫は、メキシコでつくられた製品をロサンゼルス経由で日本、アジア向けの工場に逆輸送する構想を持っており、新サービスを拡大していく方針。(小林 孝博)