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いわきへボランティア − 52 

 4月3日、山口幸雄さん(ビジネス・インフォメーション・テクノロジー社長、イーソーコドットコム副社長)に誘われ、いわき市へのボランティアに参加した。
 主催は山口さん。被災者の方に、お風呂に入ってもらい、マッサージもしようというもの。山口さんもボランティアの経験はないが、今回の震災で、自分でできることがないか?と考えた結果、実行にうつした。
 下記は当日、ボランティアの帰りのバス内でまとめたものだ。

<笑いと涙に救われる>
 福島県いわき市の泉駅前は一見、日常を取り戻したかに見える。それでも、公民館に避難する人はいる。さらに海に近い小名浜港まで行けば、今でも津波の傷跡をまざまざと見せつけられる。波をかぶった家財が路上にうずたかく積まれている。
 津波で壊れた壁、傾いた建物。ここを襲った津波は、せいぜい人の高さぐらいだという。その程度の津波で、電柱は倒され、反対になった車が放置されていた。
 小名浜港の近くでは、信号も止まり、上下水道も完全には復旧していない。復旧している近くのところまで取りに行く。ポリタンクに詰め、軽トラで運ぶ。洗いものなどは、井戸水を利用しているという。
 こんな状況では簡単にお風呂に入る訳にはいかない。

 今回、三崎公民館の方11人、小名浜公民館の方9人、泉公民館の方25人を、五浦庭園カントリークラブのお風呂にご案内した。休憩所を利用し、ユラックス株式会社の協力を得て、プロのマッサージ師の方7人が、15分程度のマッサージも行った。避難所生活で、身体を動かすことが少ないため、身体にコリがでているのではないかと思ったからだ。

 五浦庭園カントリークラブのお風呂は、一般の利用客もいるため、5人ずつ入っていただくことに。先にマッサージを受ける方など、順番を整理していく。休憩室には、カントリークラブで買ったお菓子や飲み物を置いて、お風呂やマッサージの順番待ちの時間つぶしに。お風呂上がりの方には、飲み物やビールを用意した。
 狙い通りにマッサージが大人気だった。約半分の方がマッサージを受けられた。お風呂上がりで気分もほぐれて、軽口をたたき笑いに包まれることも。避難所の生活で、気分が暗くなっているのではと心配していただけに、笑いが出ることに、安心した。マッサージは、足から、腰、背中、肩、首と身体全体のコリをほぐしていく。
 お酒の好きな方には、ビールは喜ばれた。“風呂上がりの一杯”。普通の生活であれば、何ともないことだがらこそ、うれしかったのだろう。

 避難所からお風呂までの移動、お風呂、マッサージ、避難所への戻り。たった4時間程度の時間をご一緒させてもらった。最後には握手を求められ、目を潤ませる方も。この場に立ち会えたことが、何よりの宝物だ。1度ではなく、何度と続けていくことが、避難所で生活されている方の力になると確信する。

 毎週日曜日、「被災者の方にお風呂に入ってリラックスしていただくプロジェクト」として活動を続けている。
 詳細や連絡などについては下記をご参照ください。
http://www.butsuryu-fudosan.com/2011/04/pj.html